ピノブラン(ピノビアンコ)

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    ブルゴーニュの宝石ピノノワールと同じ家系に属するピノブランは、ブルゴーニュ生まれですが現在フランスではアルザスで大活躍。また、ピノビアンコという名前でイタリアでは広く栽培されています。

    ピノブランとは

    ブルゴーニュ生まれのピノブランは、主に白ワインおよびスパークリングワインに使用される品種で、フランスでは現在、アルザス地方が主な生産地となっています。単一品種の白ワインとしてはもちろん、クレマンダルザスを筆頭に、アルザス地方ではブレンドの品種の1つとしても引っ張りだこです。

    またイタリアでは非常に多くの土地でDOCに使われる品種で各地で栽培されています。その他ヨーロッパだとドイツ、オーストリア、チェコ、スロヴァキア、ルクセンブルク、スイス、またアメリカ、カナダ、南アフリカでも栽培されていますが、ヨーロッパに比べるとごく少量です。

    ピノブランの特徴は?

    冬に非常に寒く、夏もしっかりと暑くなる大陸性気候が特に向いています。霜にも強く、夏にはしっかり根を伸ばして、成長に必要な地中深くのミネラル分を吸い上げます。

    房も実も比較的小ぶりで、実は皮が厚めでしっかりと詰まっており、房の形は円筒状です。樹勢は中庸で、収量は多い方ではありません。

    ピノブランの香りや味わいの特徴は?

    なんと言っても、そのフレッシュで爽やかな口あたりと同時に口に広がる滑らかさが特徴です。桃やりんご、柑橘の香りとともに、花の香りのニュアンスもあります。また口に含んだ時に微かにスパイスをも感じられます。

    クレマンダルザスのようにブレンドされてその良さを発揮する品種でもあります。

    ピノブランの基本マリアージュ

    アルザス地方の名物、タルトフランベやキッシュロレーヌなどはよく合う料理の筆頭です。すなわち、チーズやベーコンを使ったものや、滑らかで爽やかな口当たりから、アペリティフやサラダ、魚のカルパッチョなどもよく合います。メインであれば、白身魚のポワレや鶏肉のソテー、マスタード煮込みなども美味しい組み合わせです。