アリゴテ
3 個
3 個
ブルゴーニュの土着品種で、フランスでは今でも栽培のほとんどがブルゴーニュ地方で完結しているアリゴテ。アリゴテ100%のAOCワイン、ブルゴーニュ・アリゴテはキリッと切れ味の良い酸味で日本の食卓にとてもよく合います。
白ワインおよびスパークリングワイン(クレマンドブルゴーニュ)に用いられるブドウの品種の1つであるアリゴテは、シャルドネやガメイなどと同様に、ブルゴーニュの土着品種でありピノノワールの子孫にあたります。今でもその大部分はブルゴーニュ地方で栽培されており、フランスではそれ以外にはジュラ、サヴォワ、ローヌの一部でごくわずかに見られます。
フランス以外では、スイスおよび東ヨーロッパのルーマニアやクリミア半島、カリフォルニア、カナダ、チリでも栽培されています。
アリゴテは房が10cm程度の比較的小ぶりなぶどうです。実はシャルドネと比較すると大きめでぎっしり詰まっています。果実に比べて、葉が大きいのも特徴です。実を豊富につける品種でもあり、同じブルゴーニュで育つピノノワールやシャルドネと比べると、手がかからないとされています。
酸が強いのが特徴で、ブルゴーニュではピノノワールやシャルドネと比較すると評価が低くなってしまうアリゴテですが、ローヌではブレンドされることで構造の弱いワインにしっかりとした骨格を与え、長期熟成に耐えるグランヴァンを支える役割も果たしています。
なんと言っても際立った酸味が大きな特徴です。香りは柑橘や青りんごのような白い実の果物、ハーブやアカシアの花のようなニュアンスもあります。味わいはシャープな切れ味の酸味の中に滑らかな口当たり、優しい果実味やミネラル感などもあります。丁寧に造られたアリゴテは、シャルドネに引けをとらないエレガントさも持ち合わせています。
またブルゴーニュ地方の名産であるカシスで造ったリキュール、クレーム・ド・カシスを使ったキール(白ワインで割る)、キールロワイヤル(スパークリングワインで割る)は元々、このブルゴーニュで誕生したカクテルで、白ワインはアリゴテ、スパークリングワインはクレマン・ド・ブルゴーニュ(アリゴテがブレンドされています)というのが本来の姿です。アリゴテは、そのまま飲んでもすっきりと爽やかに、そしてカクテルにして食前酒としても喜ばれています。
そのすっきりとした酸味を活かして、アリゴテは魚介類との組み合わせが一番のおすすめです。生でも火を通したものでも、イメージとしてはレモンを絞るような感覚で合わせると良いでしょう。サラダやお魚のカルパッチョのような前菜にも適しています。また、シェーヴル(ヤギミルクのチーズ)との相性も抜群です。シンプルにグリルした鶏肉やローストポークなどと合わせても美味しくいただけます。