マルヴァジア
7 個
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ギリシャ発祥で、現在は主にイタリアやスペイン、ポルトガルなどに広がるワイン用ぶどう品種です。白ぶどうが一般的ですが同じマルヴァジアに分類される黒ぶどうもあります。
ギリシャが発祥と言われるこのぶどうは、イタリア各地で少しずつ変異して、白ぶどうはマルヴァジアビアンカ+土地の名前、黒ぶどうはマルヴァジアネーラ+土地の名前という名称で各地に存在しています。イタリアだけでなく、スペインやポルトガルにも広がっています。
ここでは弊社で取り扱いのあるトスカーナ地方で育てられている白ぶどうのマルヴァジアビアンカルンガと黒ぶどうのマルヴァジアネーラについてご紹介します。
また、スペインのカタルーニャ地方に渡り、絶滅しそうになっていたマルヴァジア・デ・シッジェスは、マルヴァジア・ビアンカ・ルンガと起源は同じですが、独自の変化を遂げた異なるものとして、最後に項目を別にしてご紹介します。
房は大きめで長く、逆さにしたピラミッドのような形をしていますが、粒は小さめから中位のサイズで丸く、果汁が豊富です。樹勢は強く、中生から晩生の品種です。
細長いピラミッド型の房で、実はそんなに詰まっていません。粒の大きさは中程度で、楕円形をしており、果皮が厚いのが特徴です。晩生の品種なので収穫は遅めです。
糖分が高く、ムスクやアプリコットのような香り高いワインになるのが特徴的です。その糖度の高さを生かして、甘口ワインが造られることもあり、辛口白ワインの場合も力強い仕上がりになります。
厚い皮から抽出される濃い色が特徴的で、骨格のしっかりしたワインになります。香りも豊かで、アニマル感が強い場合もありますが、上質さを感じる仕上がりになります。
力強さと香り高い白ワインになることから、鶏肉のマスタード煮込みやローストポークなどとの相性がよいです。前菜の場合は、さっぱりしたサラダなどよりは、パテやキッシュなど少しボリュームのある料理が向いています。
単体の場合と、トスカーナではサンジョヴェーゼやカナイオーロとブレンドされる場合もあります。骨格がしっかりとしていながらも、上品さも兼ね備えているので、ローストビーフや網で焼いたステーキなど肉料理や少し熟成の進んだハードチーズなどがおすすめです。
バルセロナの南30kmほどにある、スペイン、カタルーニャ地方のシッジェスという小さな町でごくわずかな量が残っていたぶどうです。弊社がお付き合いしているバルトラ家が栽培を増やすことに成功し、今でもごくわずかな生産者のみがつくり続けている品種です。
起源は上述したマルヴァジア・ビアンカ・ルンガと同じくギリシャ発祥で地中海沿岸地域にもたらされました。
非常に糖度が高く、細長くて実と実の間に十分な隙間のある果実で、ワイン用のブドウを見慣れた人にとっては珍しい形と言えます。その果実のもつ糖度やボリューム、香りなど白ワインとしては珍しい力強さで、一度飲んだら忘れられない味です。
メインの肉料理にも決して引けを取らず、なかなか他では味わうことのできない膨らみと余韻をもたらすワインになります。